― 現場で判断している3つの基準 ―
給排水管清掃の相談を受ける際、私たちがまず確認するのは「流れ」「臭い」「築年数」の3点です。これは、数多くの現場を見てきた中で、トラブルの前兆として最も信頼できるサインだからです。
- 一つ目は「流れの変化」です。
- 住戸から「最近、台所の水の引きが遅い」「浴室の排水音が変わった」という声が出始めたら、管内にはすでに油脂や髪の毛の塊が形成されつつあります。この段階で高圧洗浄を行えば、配管を傷めずに元の流れを回復できますが、放置すると詰まり切ってからの対応になり、作業負荷も費用も一気に上がります。
- 二つ目は「臭い」です。
- 排水口の奥から上がってくる酸っぱい臭いや下水臭は、汚れが分解されきれず、管内で腐敗している証拠です。市販の薬剤で一時的に消えても、根本原因は残ったままなので、数か月以内に再発するケースが非常に多いのが実情です。
- 三つ目は「築年数」です。
- 築15年を超え、過去に全体清掃の記録がない建物では、縦管の途中にヘドロ状の汚れが層になって残っていることがほとんどです。外からは分かりませんが、カメラを入れると管径が半分以下になっている例も珍しくありません。
これらのサインが一つでも当てはまるなら、それは清掃工事を検討すべき「現場からの合図」です。トラブルが起きてからではなく、起きる前に手を打つこと。それが、配管を長持ちさせる唯一の方法です。