排水管清掃の品質は、高圧洗浄機の性能だけで決まるものではありません。実際の現場では、使用するホースやノズルの選定が仕上がりを大きく左右します。配管の太さや汚れの種類に合わない機材を使うと、十分な清掃効果が得られないこともあります。
まず、清掃に使用される高圧洗浄ホースには、柔軟性の高いものと耐圧性を重視したものがあります。曲がりの多い枝管では、柔らかく取り回しやすいホースが適しており、縦管や横主管では、圧力に耐えられる剛性の高いホースが使われます。ホースの特性を誤ると、奥まで届かない、途中で引っかかるといった問題が起こります。
次に重要なのがノズルです。代表的なのは、後方に水を噴射して自走する「後方噴射ノズル」です。
管内を進みながら汚れを剥がし取るため、排水管清掃の基本として広く使われています。一方、油脂や固着した汚れが多い場合には、前方にも噴射口を持つ「前後噴射ノズル」が有効です。
また、根や異物が入り込んでいるケースでは、切削力を持つ特殊ノズルを使用することもあります。ただし、これらは管を傷めるリスクもあるため、配管の材質や劣化状況を見極めたうえで慎重に使い分ける必要があります。
排水管清掃は、単に水を流す作業ではなく、状況に応じた機材選定が求められる専門作業です。適切なホースとノズルを使い分けることが、確実な清掃と配管の長寿命化につながります。