排水管の詰まりは、建物のトラブルの中でも特に多く発生する問題です。水が流れにくくなったり、悪臭が上がってきたりするだけでなく、放置すれば漏水や階下への被害にもつながります。ここでは、排水管の詰まりを引き起こす代表的な5つの原因を紹介します。
- ①油脂の固着
- 台所から流れる油や調理カスは、冷えて固まると管内にこびり付き、流路を狭めます。洗剤でも完全には分解されず、長期間で厚い層になります。
- ②髪の毛や皮脂汚れ
- 浴室や洗面所で流れる髪の毛、皮脂、石けんカスは絡み合ってヌメリを作り、詰まりの大きな要因になります。
- ③異物の流入
- 歯ブラシ、ティッシュ、食品くずなどをうっかり流すと、曲がり部分に引っかかり水の流れを妨ぎます。
- ④勾配不良や施工ミス
- 配管の勾配が適切でない場合、水が滞留し、汚れが沈殿して堆積しやすくなります。
- ⑤経年劣化と腐食
- 古い配管では内部が錆び、断面が狭くなり、わずかな汚れでも詰まりを起こしやすくなります。
これらの要因を防ぐには、定期的な高圧洗浄と、油を流さない・ゴミを捨てないといった日常的な注意が欠かせません。早めの点検と清掃が、排水トラブルを防ぐ最善策です。